「マンションの高層階に住んでいるから空き巣とは無縁」「オートロックが付いているから安心」このように考えている方は注意が必要です。マンションなどの集合住宅でも空き巣被害は日々発生しています。マンションだから・・・と安心せず、防犯対策をしっかりと行いましょう。
目次
- マンションでの空き巣侵入経路
- 照明を付けたまま外出する
- 旅行中は郵便物や新聞を止める
- 玄関の防犯対策
- 窓の防犯対策
- まとめ
マンションでの空き巣侵入経路
マンションなどの集合住宅で最も多い空き巣の侵入経路は、無施錠の玄関からの侵入です。「最新のオートロックがついているから」と安心してうっかり玄関の施錠を忘れたまま外出してしまった家庭を狙った手口で、4割以上がこの無施錠を狙った犯行だそうです。そして次に多いのがベランダからの侵入で、窓ガラスの鍵付近に工具を使って穴をあけて鍵を外し侵入されてしまいます。窓からの侵入の被害割合は1~2階の低層階が最も多くなっていますが、次いで多いのが最上階の被害です。高層階の場合は油断してしまって窓を無施錠にしてしまっている方もいらっしゃるようですが、屋上のすぐ下ということで空き巣が侵入しやすい最上階が狙われやすい傾向にあるようです。
照明を付けたまま外出する
あらかじめ帰宅が遅くなるとわかっている場合には、あえて部屋の照明を付けたまま外出するかタイマーなどを使用して夜間に照明やテレビなどが付くように設定し、家に人がいるように思わせると効果的です。
旅行中は郵便物や新聞を止める
旅行や出張などで長期間家を空けるときには、留守だと悟られないような工夫が必要です。郵便受けに郵便物や新聞がたまっていると留守中だとすぐにわかってしまい、空き巣に狙われやすくなってしまいます。長期間のお出かけの前には、郵便物は最寄りの郵便局に、新聞はご利用の販売店に配達を停止してもらうよう連絡をしましょう。
玄関の防犯対策
玄関の一番の防犯対策は、施錠を忘れないこと。特にオートロック付のマンションにお住まいの方は防犯意識が薄くなってしまいがちです。「オートロックがあるから」「エントランスにはコンシェルジュ・管理人がいるから」と安心してしまわずに、ゴミ捨てなどの少しの間でもしっかりと施錠をして外出するようにしましょう。また、ドアポストや工具を使って開けた穴から特殊な工具を使用してドアの内側のサムターン(鍵のつまみ)を回して開錠してしまうサムターン回しという手口があります。サムターン回しの対策にはサムターンカバーを取り付けましょう。インターネットやホームセンターで購入することができます。
窓の防犯対策
バールやガスバーナーなどを使って鍵付近に穴をあけて鍵を開け侵入します。しかし侵入行為に5分以上の時間を要する場合はあきらめて帰っていくことが多いようですので、窓ガラスを割れにくくしてくれる防犯フィルムを窓ガラスに貼ることは有効な空き巣対策になります。またサッシに自分で後付けすることができる補助錠も窓からの侵入対策には効果的です。ガラスを割ろうとしたときの振動に反応して警告音が出る商品もあり、こちらも両面テープなどで簡単に取り付けることができます。いずれもホームセンターやインターネットで購入可能ですので、すぐに自分でできる対策としておすすめです。
まとめ
最近のマンションではオートロック付や防犯カメラ付、管理人・コンシェルジュのの常駐が当たり前となっていて、マンション自体の防犯意識は高いものとなっているようです。しかしそれに安心してしまって窓や玄関の施錠などをおろそかにしてしまうと空き巣被害の餌食となってしまいます。個人での防犯に対する意識を常に持って対策をしましょう。