こんにちは。施工管理の守屋です。
東日本大震災から11年が経過しました。
その後も各地で大きな地震がありましたが、家屋の被害はそのたびに発生しています。今年に入ってからすでに全国で震度5以上が7回発生しており、震度6以上も2回発生しています。これは例年よりも少し多いそうです。「首都圏直下型地震の発生確率は30年以内に70%以上の確率で発生する」と発表されてから、すでに3年が経過しています。
近年の地震による負傷者の30~50%は、家具類の転倒・落下・移動が原因です。長く暮らしていると生活スタイルが変化したり、季節により生活空間の家具にも変化があります。この機会に、自宅の防災対策を見直してみませんか?
【室内の備え】
なるべく部屋に物を置かない
納戸やクローゼット、据え付け収納家具に収納するなど、できるだけ生活空間に家具類を多く置かないようにしましょう。緊急地震速報を聞いた時、すぐにその空間に避難すれば安全です。
避難経路確保のレイアウト
ドアや避難経路を塞がないように家具配置のレイアウトを工夫しましょう。部屋の出入り口や廊下に家具類は置かず据え付けの戸棚に収納します。さらに引き出しの飛び出しに注意し、置く方向を考えましょう。
火災などの二次災害を防ぐ
転倒・落下した家具などが電気ストーブなどの電源スイッチを押し、付近の燃えやすいものに着火して火災が発生。二次災害を引き起こす危険があります。また、発火のおそれがある家具・家電も転倒・落下・移動防止対策が必須です。移動防止対策のポイントとしては以下を参考にしてください。
○転倒・落下・転倒防止対策はネジ止めが基本
○キャスター付き家具はロック
○テーブル・イスのすべり止め
東京消防庁発行の「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」の巻末にあるチェックリストを活用し、家具類の転倒・落下・移動防止の対策を行いましょう。
チェックリストはこちら
なお、転倒・落下・移動防止器具には、L型金具、着脱式移動防止ベルト、チェーンなどがありますが、これらを使用する場合、ビスは壁の下地(間柱など)がある所に固定しないと抜けてしまい効果がありません。また、突っ張り棒を使用する場合も、天井の丈夫なところ(下地の野縁があるところ)に取り付けないと効果がありません。
ぜひ、防災対策の参考にしてください。
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