こんにちは、田久保です。
いつも、雨や雪、強い日差しなどから私たちを守ってくれている屋根。
実際に雨漏りがおきたり、ご近所さんや訪問業者に指摘されるまで
特に何もしないという方も多いのではないでしょうか。
ふだん見えないだけに、知らぬ間に劣化が進んでしまう屋根。
いま症状がないという方でも
今後、外壁塗装などで足場をかける機会があれば
点検とメンテナンスをおすすめします!
瓦屋根の場合は
瓦のずれ直しやしっくいの詰め直し
コロニヤル(スレート瓦)の場合は
棟板金のビス増し打ちやコロニヤルの割れ補修
などがよくあるメンテナンス内容です。
画像のお宅は↑
しっくいがポロポロと取れてしまっていたり
鬼瓦(屋根の両端の飾り瓦)が取れかかっていたり
棟瓦(屋根の頂辺のライン状の瓦)がずれてしまっていたところを
工事しました。
瓦をめくってみると下葺き材がおどろくほどぼろぼろに・・・
残念ですが、新築時のずさんな工事が原因と思われます。
この下葺き材(ルーフィング)を張り直し
元の瓦を葺きなおしました。
棟は、平たい「のし瓦」というものを数段積み
最後に半丸型の「かんむり瓦」をのせて完成となりますが
ここで、瓦職人さんのひと工夫!
のし瓦の間に鉄筋(まっすぐな鉄の棒)を入れ、
一枚ずつ丁寧に針金で瓦と鉄筋を固定していました。
東日本大震災の時に多くのお宅が見舞われた
棟瓦が波打ったり、崩れたりしたあの現象が起きないようにと
職人さんがひと手間をかけてくれていたのです。
積み上がってしまうと見えないところなので
わたしも今回屋根の上で見るまで知りませんでした。
屋根は住まいの中でも一番過酷な環境にさらされており
たくさんの種類があってそれぞれ耐用年数も異なります。
みなさんも屋根のメンテナンスを意識されてはいかがでしょうか。
〈参考価格〉
・今回の工事費 約45万円(諸経費・税込)
・工 期 約2週間
※料金・工期は、屋根の形状・面積・使用する屋根材などにより変動します。