近年ほとんどの一般住宅で用いられているスレート屋根ですが、スレート屋根のメンテナンスについて考えたことはありますか?普段あまり気を付けて見ることのない屋根ですが、「新築の時と比べて屋根の色が薄くなってきた」「屋根に苔が生えている」などの症状にお気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はスレート屋根のメンテナンス時期やチェックポイントをご紹介します。瓦屋根のチェックポイントはこちらをご覧ください♪
目次
- スレート屋根とは
- メンテナンスの時期は10~15年
- 劣化が進みすぎると葺き替えが必要
- スレート屋根のメンテナンスチェックポイント
- まとめ
スレート屋根とは
最近多くの住宅屋根に採用されているスレートとは、厚さが4~5cm程度の薄く軽量な屋根材です。商品名では「コロニアル」や「カラーベスト」といった名称でよばれています。スレート屋根の大きなポイントは何といっても軽量なこと。屋根が軽量であるほど建物への負担は少なく、重い瓦屋根と比べると地震の際の被害に大きな差が出てきます。しかしスレート屋根は20年から25年程度が寿命と言われていて、塗装などの定期的なメンテナンスや葺き替えといったリフォームが必要です。
メンテナンスの時期は10~15年
スレート屋根の一般的な寿命は20~25年程度といわれていますが、気候や日当たりなどの環境条件によって短くも長くもなります。特に変色や苔の発生などが見られる場合、そのまま放っておいてしまうと防水性が失われて屋根の寿命を縮めてしまいます。
そこでスレート屋根は10年程度で塗装を行うことで、屋根の耐久性を長持ちさせることができます。屋根の塗装を行うには足場を組む必要があるため、外壁塗装のタイミングで屋根も一緒に塗装を行うことで、工事費を抑えることができるメリットもあります。
劣化が進みすぎると葺き替えが必要
スレート屋根の劣化があまりにも進んでいると、塗装工事では対応できず屋根の葺き替え工事(またはカバー工法)が必要となります。葺き替え工事とは既存のスレートをすべて剥がして新しい屋根にリフォームする工事のことで、塗装に比べて廃材を処分する費用が必要となるため工事費用が高くなります。また屋根の劣化具合によってはスレートを乗せている木部まで交換が必要となる事もあり、そうなると工事費用はさらに高くなります。
スレート屋根のメンテナンスチェックポイント
変色(色褪せ)
スレートの変色(色褪せ)は、防水性が劣化してきている状況です。防水性が落ちると水分を含みやすくなり、藻や苔が発生しやすくなります。
藻や苔の発生
藻や苔が発生しているということはスレートが水分を含みやすくなってしまっている状況ということです。そのまま放っておくとスレートがもろくなってしまい、紫外線などで反りやひび割れの原因となってしまいます。
ひび割れ
ひび割れはそのままだと雨水が入り込んでしまい雨漏りの原因となってしまいます。ひび割れの部分にコーキングやモルタルでの補修を施してからの塗装が必要となります。
反り
風雨や紫外線が原因で反りが発生してしまったスレートは元に戻すことはできません。そのままにしていると反ってしまった隙間から雨水が入り込んで雨漏りを引き起こしてしまうため、スレートの葺き替えが必要となります。
まとめ
スレート屋根は瓦屋根に比べて耐震性が良いという一面がある一方で、定期的なメンテナンスが必要となります。屋根をじっくり見るという機会はなかなか無いため、色褪せなどの変化に気が付きにくいですよね。10年程度を目安に屋根の状態をチェックしてみましょう。ヤマシナ商事では屋根リフォームのご相談を承っております。お気軽にご相談ください。